神経の痛みと筋肉の痛みの見分け方

ざっくりとした見分け方

筋肉系統の痛みと神経系統の痛みは経験者としては「全くの別物」とお伝えしています。明らかに「異質」なものです。

ですが、それは経験者だから言えるもので、まだ経験していない人にとっては筋肉からくる痛みであっても「いつもと少し違うから神経痛かも」と不安を感じられます。

そこで大まかではありますが、筋肉系の痛みと神経痛の痛みについて見分け方を紹介したいと思います。

筋肉の痛み

「私は神経痛だ」と思われている方の多くは実際は筋肉の炎症などです。正確には神経圧迫によって起こった神経痛ではなくて、筋肉の炎症等が起こっている周辺の神経が連動して痛みや違和感を起こしているケースです。

  1. 患部と痛みの自覚部位が同じ場所
  2. 痛みは患部を中心として広がっている

患部と痛みの範囲がとてもわかり易い関係性を持っています。

鈍痛で痛みは常にある

筋肉系の痛みは炎症反応が痛みの主役である事が殆どですので、痛みが常にそこにあります。

痛みの範囲が変化することはあっても、痛み自体は鈍痛となって治癒するまで残ると考えて下さい。

神経の痛み

いわゆる神経痛ですが、これは患部と発症部位が明らかに離れています。

  1. 手首が患部なのに脇下が痛い
  2. 腰を曲げると膝裏が痺れる
  3. 首を曲げると背中がつる

この様に「え?何でそこが?」と言いたくなるような場所に痛み・痺れ・つりの様な症状が出てきます。

そしてその症状は首や腰を戻すと噓の様に消えます。発症するタイミングが明らかなのも神経痛の特徴です。腰や首、肩に例えると「一定角度」までは何ともないのに、一定角度を超えると急に症状が出てくる。という感じです。

痛みというより締め付けられる様な鋭い「何か」

神経痛は筋肉系の炎症痛とは明らかに異質です。

  1. 身体の内側に針金が伸びる様な嫌な感覚
  2. 意思とは別に筋肉がつる感覚(こむら返りみたいな)
  3. 筋肉が締め付けられる様な感覚(キュ~っと締め付けられる)

「何これ?」と背筋が凍る様な違和感ですので、経験したらすぐに分かります。はじめての神経痛を冷静に受け止められる人は絶対にいません。それくらいに炎症痛とは別物です。

私の仮説

神経痛の発症プロセスは私の仮説は以下のとおりです。

  1. 神経が圧迫される
  2. 血流障害が起こる
  3. 神経の酸欠が起こり発症

筋肉の血流不足と神経の血流不足は圧倒的に神経の血流不足の方が深刻です。中枢神経の脳は血流が途絶えると数秒持ちません。それくらいに「血液が流れ続ける事」は神経にとって重要なのです。