ピリピリの神経痛
男性ほど強いピリピリを経験する女性は少ないですが、それでも「あれ?これ何?」と感じる違和感とピリピリとした「何かがある」という感覚。それは神経痛である事が多いです。当院ではそういった「神経痛」でお悩みの方への施術・克服・再発防止のからだの再構築の取り組みを行っています。
ピリピリ1.お尻がピリッとくる
働く女性や妊婦さん、産後のママに多い症状です。
- お尻の内側、中の方がピリッと来る
- 針金が一本入っているような感じがする
- キィィーンと響くような変な感じが残っている
こういった「今まで経験したことのない感覚」が出てくるケースが多いです。症状自体はそこまで重たいものではないので辛抱される女性・ママが多いですが「いつまでも取れない」というストレスで来院される場合が多いです。
お尻がピリッと来た場合の対処法
当院でお尻がピリッと来る患者様の場合は以下の手順で施術をします。
- 1.まずはゆっくり牽引
- 2.血液・リンパの循環促進
- 3.骨盤の矯正
- 4.関節の矯正
軽症~中程度の場合は関節の矯正に入る前にピリピリ感は消失します。後は生活に投げ込む変化を相談して実践していけば「からだの再構築」が図れますのでピリピリ感が戻ってくる事は無いでしょう。あったとしても「セルフケア」が既に取れる状態になっているはずですので、生活の中で対処が可能です。
ピリピリ2.太ももの裏側がピリッと来る
お尻の中のピリッとした感覚をしばらく見守っていると「太ももの裏側」にまでピリッとした感覚が伸びてくる事があります。ここまでくると「坐骨神経痛」という診断が病院でも出るかと思います。女性の場合は男性に比べると「早期解決」を図る傾向がありますので、この段階での来院は余りありません。あるとしても、働く女性の場合が多いです。
太ももの裏側がピリピリの対処法
当院で行う「太ももの裏側がピリッ」とした場合の対処法は以下の通りです。
- 1.まずはゆっくり牽引
- 2.血液・リンパの循環促進
- 3.骨盤の矯正
- 4.関節の矯正
全くお尻の場合と同じです。神経痛の対処は基本的に何処の場合でも同じです。
- 1.まずは筋肉の緊張を取る、関節の広げる
- 2.広げた関節、緩めた筋肉に血液をしっかり送り届ける
- 3.歪みを残している関節を再セットアップする
- 4.あとは身体の免疫反応に任せる
身体の生理現象に流れを委ねるのが自然だと思います。私達が行うのはあくまで「自然治癒に向けたリード役」です。
神経痛の仕組みは筋肉痛と大して変わりません
神経痛はその症状の特異性、また初めて経験したという事が多い為に「不安・恐怖」をかなり掻き立てます。ですが、その仕組みはとてもシンプルで「筋肉痛」と大して違いはありません。
- 1.神経自体が傷ついている(侵害刺激)
- 2.神経自体が圧迫されている(侵害刺激)
- 3.神経が栄養不足(血液が届かない)
ですので、「1」の場合はどうしようもないです。ケガなので治癒するのを待つしかありません。「2」の場合は圧迫原因はほぼ収縮した筋肉ですので、それを牽引で取り除きます。「3」の場合は血液循環・リンパ循環の促進で解決します。
他にも要因となるものはありますが、大体は上記3項目の対処でピリピリは大幅に改善するか、消失します。まずはこの3つの対処が重要です。
ピリピリ3.ふくらはぎがピリッと来る
「こむら返り」をするOLさん等に多くなってくるピリピリがこちらです。「ふくらはぎの裏側」に起こります。神経痛である可能性もありますが、多くの場合は「ふくらはぎの筋肉」が疲れ果てているだけです。「こむら返りをする」「足首の筋検査ですぐにつる」といった現象がみられる場合はほぼ間違いありません。「ケア不足」が症状として出てきたと考えましょう。
ふくらはぎのピリピリの対処法
当院でふくらはぎのピリピリに悩む方への対処法は以下の通りです。
- 1.ストレッチボード(傾斜30度くらいまで)
- 2.足首運動の習慣化
- 3.お風呂にゆっくり
- 4.関節矯正
必要があれば骨盤矯正・腰椎矯正といった関節矯正を行いますが、その前に「自分でできる事」から丁寧に取り組んでもらいます。関節矯正で即効性を出しても、結局は生活の中でまた再発を呼び込むケースが余りに多いからです。関節の歪みは所詮は結果に過ぎません。それは症状と同じ「結果」なのです。ですので、その結果に対してのアプローチは「根本解決」には程遠いです。
「痛みを取る」は根本解決ではなく「目の前の問題を解決した」という事に過ぎません。解決すべき本当の問題は「ふくらはぎを追い詰めた生活の見直し」です。
1日の中に小さな「ケア」を
ふくらはぎにピリピリが出ている人の多くは「ケアをしたことが無い」か「軽く手でもみほぐす」「ローラーでコロコロしている」といった取り組みの人が多いです。それで症状に変化が無い場合は
- 1.「刺激が足りていない」
- 2.「原因が別にある」
このいずれかの場合です。見ている限りは「1」が多いですね。「コロコロしてるから大丈夫のはず」といった様に「コロコロの目的」を理解しないままコロコロしているだけな人が多いです。目的の理解は本当に大切です。「何のためにコロコロをしているのか」を考えたうえでしっかりコロコロをしましょう。それだけでも全然違います。
とにもかくにも「1日の中に確かな変化」を溶け込ますことから始めます。即効性はいりません。それよりも継続をして「緩やかな変化」を実感してください。
確かな情報と理解が合わされば変化は必ず出ます
今の時代、情報が氾濫している為に非常に勿体ない事が色んな場所で起こっています。
- 1.確かな道具が正しく使われていない
- 2.確かな知識で正しく取り組みが行われていない
- 3.方法・道具が悪者になりがち
- 4.本当に問題なのは「理解をせずに使っている」状態
ネット上では「この方法は駄目だった」「この道具はイマイチ」といったレビュー情報が多々ありますが、よくよく読んでみると「取り組む側の問題」であることが非常に多いです。間違った使い方、道具や方法の目的を理解せずに実践しているなどのケースが多いです。
どんな道具・方法であっても「目的を理解して、すべき事を理解している」状態であれば何でも変化は生まれます。道具を自分の目的に対して合流させる工夫ができるからです。それができない状態だとどんな優れた道具・方法論であっても「不完全燃焼」となってしまいます。 それが今の時代の問題点です。
ピリピリ4.脛(弁慶の泣き所)がピリッと来る
全体でいうと「少数派」の症状となりますが、脛(弁慶の泣き所)がピリピリするという患者様がいます。身体に起こっている状況は「ふくらはぎがピリピリする」という方と殆ど同じなのですが、脛に症状が出てきている人は「自律神経系」に少し狂いが出ている人が多い様です。また、股関節や膝関節の負担が大きい人に多いです。
脛がピリピリする人の対処法
- 1.股関節の調整
- 2.膝関節の調整
- 3.足首の調整
- 4.骨盤・肩甲骨の調整
脛がピリピリする事で悩む人は以下の屈曲がセットになっている事が多いです。
- 「股関節の屈曲」
- 「膝関節の屈曲」
- 「足首の屈曲」
ですので、まずは「股関節」「膝関節」の屈曲傾向を取り除き、足首への負担を取り除きます。足首を屈曲状態に強制する負担が減少したら、後は疲れ切っている脛の筋肉や足の筋肉をほぐしてあげて後は身体の回復力に任せます。これで変化が見られない場合は骨盤から上の問題へのアプローチです。
脛がピリピリは姿勢で改善しやすいです
この脛がピリピリは多くの場合「姿勢の改善」が達成できた時点で症状は消えていきます。結局は下半身の関節が屈曲傾向になる事によって起こりやすい症状の様です。ですので、足首そのものを調整するよりも股関節や膝関節を調整した方が変化は大きく起こる事があります。
ピリピリ5.足の甲がピリッと来る
脛以上に稀なケースです。足の甲がピリッと来るという患者様が来院した場合、私は「直近で足の骨を折る、打撲といったことはありませんでしたか」と確認を取ります。物理的な衝撃の後に痛みが残っている事が多いからです。その場合は時間薬で落ち着いていく事が多いです。
神経痛が延伸している場合もあります
ヘルニアや坐骨神経痛、脊柱管狭窄症などの診断を受け、更には長期的に辛抱していた場合。またピリピリの範囲がお尻から太ももの裏側~膝の裏側~ふくらはぎと伸びてきている場合。お尻の裏側から急にひとっとびで足の甲にピリッとしたものが来ている。そういった場合は反射痛か関連痛の可能性が出てきます。 これは「足首周辺の筋力」を確認して判断をします。
- 1.筋機能に問題が無いのにピリッとした感覚だけがある場合
- 2.筋機能に異常が出てきている
「1」の場合はしばらく様子見で良いです。「2」の場合は神経圧迫の影響が出てきているので早急に対処をします。調整対象の神経は周辺筋の検査の結果で絞り込みます。足首だけでなく膝や太ももの筋肉にも影響が出ている場合が少なくありません。