腰椎すべり症を吹田市千里丘で克服する為の場所
トシオとイクミの俊カイロプラクティック院は「腰椎すべり症」と診断をされ困っている人が「何とか克服したい!」と願い来院される場所です。
腰椎すべり症自体にアプローチをするというよりも「腰椎がすべる現象」に対してアプローチをしていきます。
当院は基本的に診断が何であれ「身体に起こっている状況」を把握した上で「からだが求めていること」を読み解き、患者様と一緒に実践をしていくという流れになります。
腰椎すべり症を知ろう
腰椎すべり症を病院で初めて知ったという方も多いと思います。腰椎すべり症を知る事から克服への道は始まると考えてください。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」というのは何も戦に限った話ではありません。健康に関してもそれは当てはまります。
ただ、病気は「敵」ではありません
日本では「病に打ち勝つ」「病気に負けない」といった病気が戦うべき相手とされるケースが多いのですが、先天的なもので無い限り、疾患とされるものは「自分の生活」が作り出したものです。
ですので、「敵」というよりも「自分自身の一部」と言った方が正しいです。外から来た侵略者ではありません。自分自身で育てたものです。
なので、「敵」として捉えている限り「最善の解決策」は見えません。見えてくるのは「抑え込む方法」ばかりでしょう。
病は敵ではなく自分自身、そして身体からのメッセージであると視点を変えてください。それだけで回復・克服がぐっと近づきます。
腰椎すべり症とは何か?
腰椎すべり症とはまず3つの言葉に分解されます。
- 腰椎
- すべり
- 症
つまりは「腰椎」が「すべる」事で起こる「症」全般を意味するのが「腰椎すべり症」という訳です。もうこの中に原因が書かれていますよね。「腰椎がすべる」事がこの症状全般の原因です。
腰椎は前方へと滑る
ちなみに腰椎のすべりは必ず前方へ起こります。後方に起こるすべりは存在しません。この理由は簡単で、腰椎は基本的に前弯しており、常に重力が掛かっています。そのため、弓が上から押さえつけられている状態と同じで、前方へとしなる圧力が常に掛かっているからです。
重力以外に様々な圧が掛かる事で腰椎の前弯が過剰に進んでしまうのが腰椎すべりなのです。
腰椎すべり症の症状とは
腰椎すべり症の症状は主にすべった腰周辺に出てきます。
- 腰が重たい、だるい
- お腹がポッコリ出てきた
- 背中が詰まった感じがして痛い
腰椎のすべりがそれほど深刻でない場合は「腰が重たい・だるい」といった自覚症状で落ち着きます。腰椎すべりが進んでいくと、腰椎すべりによって脊柱管狭窄が進み、結果的に神経圧迫が生じる可能性が高くなります。
ただ、それは腰椎すべり症に含めるべきなのか、脊柱管狭窄症とすべきなのかは診断する側の判断になります。診断って案外そういうものです。同じ症状でもAさんは「腰椎すべり症」、Bさんは「脊柱管狭窄症」と診断をされる事も多いです。
ですので、腰椎すべり症?それとも脊柱管狭窄症?といった不安は特に思い悩む必要はありません。どっちであっても大差はありません。
腰椎すべり症の原因とは?
様々な腰痛症状を引き起こす腰椎すべり症ですが、このすべりを起こす原因は「生活習慣」です。
早い話が「日常生活」です。これを見た誰もが「当たり前のことやないか」と思われたと思いますが、当たり前の原因でよく分かっているのに防ぐことができない。それが腰椎すべり症の最も厄介なところです。
1.最大の要因は腹圧抜け
腰椎すべり症を引き起こす最大の原因とは「腹圧」の減少です。普段、腰の骨は前に滑る方向に力が掛かっているのですが、それを防いでくれている要素があります。
それがお腹のコルセットと呼ばれる「腹筋群」です。
- 腹直筋
- 腹斜筋群(外腹・内腹)
- 腹横筋
主にこの3種の筋肉がお腹のコルセットとなり腰骨の前滑りを常に防いでいます。逆にこの腹筋コルセットが抜けてしまうと腰骨を前滑りから守るために仕組みが無くなり「腰椎の前滑り」が起こってしまうのです。
それが原因で何かしらの症状が起こった場合、それは「腰椎すべり症」となります。
2.大腰筋の緊張も
腰椎すべり症を引き起こす要因の一つ、それは「大腰筋の緊張」です。
これは腹圧の減少が起こって初めて起こります。腹圧がしっかり入っている状態で大腰筋が緊張を始めるという事はまずありません。そういう意味では大腰筋の緊張は腰椎すべりにおける「2次災害」と呼べるものかもしれません。
大腰筋の緊張はあらゆる腰痛症状に必ず関わるもので、実際に臨床上でも大腰筋が緊張していない腰痛患者様は見たことがありません。
腰が痛い、腰が重い、そういった腰の症状で悩む方は「やっぱり大腰筋か」というくらいに大腰筋が緊張しています。
3.多裂筋の緊張
大腰筋の緊張と同時に起こるのが「多裂筋」の緊張です。大腰筋が背骨の前側を担当する筋肉とすると、多裂筋は背骨の後ろ側を担当する筋肉です。この筋肉が大腰筋の緊張に伴って緊張します。
本来は背骨の微調整を行う為の筋肉なのですが、それが背骨の固定筋として代償作用を担うのです。こうなると背骨は柔軟性を失います。
この状況は腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄を誘発する非常に危険な状態といえるでしょう。
腰椎すべり症を克服するには
腰椎すべり症を克服するためには「腰椎すべり症」の要因を地道に消しこんでいく事が必要です。それが確実に克服する方法です。
世の中には様々な腰椎すべり症対策が溢れていますが、取り組むべきものは「基本要因への対処」です。その基本が抜けているために長年腰椎すべり症に悩んでいる人が多いです。
- 腹圧を戻す
- 運動習慣を溶け込ませる
- 栄養をしっかり取る
これだけで軽度~中程度の腰椎すべり症はかなり改善していきます。
1.腹圧を戻す
腰椎すべり症の最大の原因は「腹圧の減少」にあります。腹直筋の緊張が抜けることをきっかけにして一気に腹部の内臓が移動を開始し、一方で大腰筋をはじめとする周辺筋が代償作用で本来とは異なる役割も果たそうとします。
これが「腰椎の前滑り」を引き起こします。
そこで、腹直筋をはじめとした腹部筋の緩みを取り除き、適正な腹圧を取り戻すことで腰椎すべりに関わる一連の連動を元に戻します。
腰椎すべり症において最初に取り組むべきは「腹圧調整」です。それ以外の事は後回しで構いません。重要度が全く違います。
2.運動習慣を溶け込ませる
腰椎すべり症を起こす要因の一つは「運動不足」にあります。腹直筋の緩み自体が「前屈み」の姿勢を日常的に取ることによって生じるからです。
腰椎すべり症は何も高齢者ばかりがなる症状ではありません。30代くらいから腰椎の前滑りは始まっていると考えましょう。ゆっくりゆっくりと前滑りが日常化していき、最後に症状となって出てくるのが中高年になってからという訳です。
3.栄養をしっかり取る
これは直接、腰椎すべり症と関係している訳ではありませんが、筋肉をしっかり育てる食生活も大切です。特に日本の食卓には「たんぱく質」が足りていません。炭水化物中心の食生活ばかりです。
そこで毎日の食卓からしっかりと「たんぱく質」を取る様にして力強い筋肉を育てる様にしてください。これは腰椎すべり症に限らず、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアの予防としても効果的です。