健康を取り戻す為に必要な3つのポイント

痛みや痺れで身体に不自由を感じている時、私達は「一刻も早く元気になりたい」と願います。そして「具体的な方法」目掛けて突撃します。

  • 「1日3分で痛みが消える体操」
  • 「1日10回でみるみる回復!」
  • 「10年来の痺れが消え去る魔法の体操」

こういった文言が輝いて見えるのがこの段階です。

ですが、本当に「健康を取り戻す為に必要な答え」とはそんな「光り輝く言葉」には存在していません。もっともっと手前の段階にあります。ここでは最短距離で元気を取り戻す為に必須となる「基本のき」について紹介をしていきます。

書いてある事は「何だ、そんな事か」と感じると思いますが、慢性化して悩む方の殆ど全員がこれが抜け落ちています。実はとても大切な要注意ポイントです。

1.「今の自分」を受け入れる事

昨日寝る前までは簡単にできていたことが「今朝」から急にできなくなる。そんな想像もしていなかった急激な変化がある日突然やってくる。それがヘルニアやぎっくり腰、脊柱管狭窄症等の症状や疾患の怖さです。

こういった突然の出来事を前にすると、人間はパニックとなり「そんなはずはない」と現実を直視できなくなります。

  1. 「え?どういうこと?」
  2. 「2~3日休めば何とかなるだろう」
  3. 「ただのぎっくり腰みたいなものだろう」

そして2~3日経っても変化が起こらない状況に「何かがいつもと違う。。。」と頭が一気に真っ白になります。これは症状が酷いのではなく「初めて経験したこと」だからです。

絶対にこの段階で「手術」を選択するのは避けてください。手術前なら引き返すことができますが、一度身体にメスを入れてしまうと、身体の状態は引き返せない状態になってしまいます。

「これは一体何なの?」と原因が見えない状況に不安や恐怖、焦りがごちゃ混ぜになると思いますが、慌てないでください。まずは「現状を冷静に受け入れる事」です。

今の自分をしっかり理解しよう

突然の症状で困惑している場合、2~3日は落ち着く為の時間で良いと思います。気持ちが冷静でない状態で「手術」を決断し、後悔した人が沢山います。

手術はあくまで「最後の切り札」として残しておいてください。その手前には「今はまだ見えていない選択肢」が沢山あるのですから。

2.「因果関係」を理解する事

健康を取り戻すための2つ目のポイントは「因果関係を理解する事」です。

どんな症状・疾患であっても必ず原因があって結果が生まれます。腰痛であっても片頭痛であっても、神経痛であっても同様です。必ず「原因」が潜んでいます。

どうやって今の状況を変えていくかを模索する為にはまず「何故、この様な症状が起きたのか?」を明らかにしていきましょう。最初から根本原因に辿り着けなくても構いません。何せ考えられる可能性は沢山あります。

先を急がないことがコツ

1つ1つの可能性を自分の「今までの生活」にあてはめて考える事が重要です。最後に辿り着くのは「間違いない原因」なのですから。

先を急がずに冷静に整理していきましょう。急がば回れです。

3.「原因」を絞り込む事

最初から根本原因が明確になることは稀です。いわゆる「原発箇所」と呼ばれる歪みの元凶は来院時には「小さな歪みに包まれている」状態でからだの奥深くに隠れています。

それが、施術が進む中で「ひょっこり」顔を出してくるのです。私が見てきた限りでは最初にわかりやすくアピールしている歪みは「派生した表層上の歪み」ばかりです。それは決して原発個所ではありません。

表層上の歪みは始まりに過ぎない

表層上の歪みを整えても身体には変化が起こります。ですが、その変化は一時的なもので再び戻ります。「戻りが早い」とは整えた歪みが表層上のものに限るからです。

表層に見えている歪みや問題点は「通過点」に過ぎません。身体の奥に隠れている原発箇所を炙り出す為の「途中経過」です。見せかけの変化に惑わされず、しっかりと自分を苦しめてきた「根本原因」を炙り出しましょう。

目の前にある選択肢を知ろう

  1. 今の自分を受け入れる
  2. 因果関係を理解する
  3. 原因を絞り込む

この3つができた時、次に私達患者がすべきことは「選択肢を知る」という事です。殆どの場合、目の前にある選択肢は少数です。

  • 病院
  • 整骨院
  • 鍼灸院

この3つ以外の選択肢は基本的に思いつかないと思います。ですが、実際には色々とあるのです。

  • 整体
  • カイロプラクティック
  • オステオパシー
  • 西式健康法
  • ナチュロパシー
  • ホメオパシー

民間療法と呼ばれる選択肢は「素人がしている」「医学的根拠に欠ける」「健康保険がきかない」といったデメリットばかりが喧伝されており、余り良い印象が持てません。ですが、実際に覗いてみると聞いていた話とは全然違う事が色々と見えてきます。

固定観念やネガティブキャンペーンは本当に怖い。経験者は語る、です(笑

私自身、食わず嫌いで民間療法は選択肢から除外していましたが、結局はカイロプラクティックで人生を救われました。国家資格は私を救ってはくれなかった。それが私の現実です。

あなたの目の前には貴方が見えている以上に実は選択肢が存在しています。まずは自分に用意された選択肢をしっかりと知ることから始めて下さい。私はそれで随分と遠回りをしてしまいました。

最善策を検討すること

自分の目の前にある選択肢をしっかりと見る事ができる様になったら、最後は「自分で決断する」だけです。

  • どの方法を選ぶのか
  • どの先生を信じるのか
  • 結果がどうなるのか

これは全て「自分自身」で判断をし、責任を取る必要があります。国家資格があるから何かを保証してくれる訳ではありません。自分にとってそれを「安心材料」とするかどうかの話です。

自分で選び、自分で決めて、自分で責任を負う。

決断に必要な情報は既に集まっているはずです。ここから先は正に「自分の物語」となりますので、意見は求めたとしても必ず自分自身で覚悟を持って決断をして下さい。

自分で決めて前に進むか、他人に決めてもらったかで回復度合いは全く違ってきます。これは間違いありません。