千里丘で便秘をやっつけよう
多くの女性が悩んでいる便秘ですが、最近ではシニア男性等も便秘に悩むことが増えてきている様です。
患者様の中にも「実は便秘なんです」とお悩みの方が沢山いらっしゃいます。
便秘は単純に「うんちが出ない」だけの問題ではありません。女性には特に厄介な問題を引き起こします。
- 肌が荒れる、べとつく、吹き出物など。
- 身体がだるい、疲労感が抜けない
- 下腹が張る、重たい
うんちはデトックスの主役なので、便秘になるとデトックスに大きな障害が起こります。
本来なら定期的に排出すべき「不要物」が体内に留まり続けてしまうので、どんどん「腐敗・酸化・ガス化」が進みます。何せ大腸には天文学的な数の細菌がいますので、どんどん分解されていくのです。
腸内フローラはうんちがリズムよく排出されてこそ「楽園」となるのです。
腸内フローラでのうんちは「分解されて排出される」までが1セットです。「分解され続けて蓄積する」は体にとって何一つ良いことはありません。腸内バランスが崩れてしまいます。
その崩れが肌に真っ先に現れるのが女性なのです。
便秘は「うんちが出ない」だけの問題ではありません。女性の「肌の問題」に直結するのです。
ウンチを出すのに必要な3原則
ウンチを定期的に出す為には必要な条件が3つあります。それを満たせばうんちは意識とは関係なく出ますし、それを満たせてなければ意識とは関係なく出てくれません。
- ウンチの元である食べかす
- 適度な水分と繋ぎ
- 副交感神経の刺激
この3つが「うんち三種の神器」です。 ですので、便秘で悩んでいる人はこの三つのうち何が自分に欠けているのかを分析しましょう。不足しているものを補えばそれでOKです。
条件1:ウンチの元である食べかす
まず、ウンチが出るには「うんち」そのものが無くては話になりません。基本的に現代の便秘は「食べているのに出ない」という便秘ですからこの条件1はほとんど満たしています。
断食を経験するとわかりますが、食べなくてもウンチは毎日にゅるんと出てきます。最初はウサギのふんの様なうんちが出るものの、そこから急に綺麗なうんちが出始めるのです。
1日で食べたものは1日で出てくる訳ではないという事なんでしょうね。
つまり、私達の普通の食事は既に「食べ過ぎ」なのかもしれません。
条件2:適度な水分と繋ぎ
うんちには適切な水分が必要です。水分が不足しているうんちは一つにまとまらず、ボロボロと崩れてしまいます。綺麗なバナナ型のウンチが水分を抜き取られ過ぎるとウサギの糞となるのです。
これはバナナ型のうんちは綺麗な一本ではなく、いくつもの塊が繋がりあっているものだという事です。
そして、その「つなぎ」となるものが食物繊維です。更には食物繊維自体が水分を保持してくれるのでうんちに適度な水分を供給してくれます。
ですので、「水分」と「食物繊維」をしっかりと毎日摂取する事で綺麗なウンチが形成される様にサポートをしてあげましょう。
- 水分は1.5リットル/日
- 食物繊維は朝昼晩で各10g程度
上記の数値は「便秘を解消するため」という前提で設定していますので、「多めの量」となっています。個人的には便秘が解消してもこれくらいの量は摂取したほうが腸にとっても良いと思います。
過剰摂取には程遠い量ですのでご安心ください。
条件3:副交感神経の刺激
案外抜け落ちるのが「副交感神経の刺激」です。もともと「うんちを出す」排便は副交感神経の支配下で起こる生理現象です。ですので、自律神経が交感神経優位の状態にあると綺麗なウンチが発射台に待機していても発射台のスイッチがオンになりません。
若い女性の便秘はこの「自律神経系の問題」である事が多いと感じます。
自律神経のバランスを整えるには「生活リズム」が基本です。体内時計をしっかりと決まったリズムでリセットしてあげていると便秘が徐々に解消されている事も多いです。
まずは「寝起きのコップ一杯の水」から始めましょう。
便秘を難しく考えないことです
便秘で悩む方の多くは、その便秘期間の長さからかとても深刻に受け止められています。
実は便秘はそんなに難しく考える必要はありません。条件が揃わなければ中々出てくれませんが、条件が整えばアッサリ出てくることも多いです。また、便意が戻ったものの、出てくれないという事も良くあります。
どちらにしても、変化が生まれてくればOKです。あとは「いつ」切り替わるかの問題ですから。
できる事から始めよう
便秘を解消したい場合は、手軽にできる事から始めていきましょう。
- 食物繊維をしっかり摂取する(粉末で直接):10g/回
- 水分を1.5リットル程度摂取する
- 寝起きにはコップ1杯の水
まずはこれだけで十分だと思います。
ここに適度な運動を加えて自律神経を刺激してあげるとなお解決が早まるでしょう。とにかく大切なことは「継続性」です。小さな変化でも構いませんので、「毎日の習慣」として取り入れてください。
- やっと出た
- 出る日が増えてきた
- 普通に出る様になった
排便リズムは段々と定着していきますから、慌てず、焦らず、取り組みましょう。