身体を使いこなすという事
大人も子供も関係ありません。その「きっかけ」を得る事ができれば、いつだって身体の力は一気に開花します。
大切なのは訓練ではない
この子供がどの様な日常を送っているかはわかりませんが、私はニュージーランド時代にこの子供と同じ「からだの使いこなし」を僅か2歳の赤ちゃんがしていたのを目の当たりにしました。
その赤ちゃんの日常には陽気なパパとママがおり、常に家では音楽が掛かり、家族が楽しく歌って踊っての日常でした。
どうしてそれがわかるのか?
何故なら私の「ホストファミリー」だったからです。
私は一生懸命、ママ・パパ・お姉ちゃんの真似事をしている赤ちゃんが、僅か数カ月で「最高のダンサー」となる過程をその場で見ていたのです。
- 皆と一緒に踊りたい
- 皆と一緒に歌いたい
- 皆と一緒に遊びたい
- 私も一緒にしたい
赤ちゃんの純粋な欲求が「筋肉」と「神経」を解放したのです。
習い事も大切ですが、何よりも「想い」を大切にしてあげて下さい。
子供の力を解放するのは「それをしたい、そうなりたい」という子供自身の強い願いです。
- 優れた指導者
- 整った環境
- ライバルの存在
そんなものは「想い」の前には些末な事なのですから。
ちなみに
このダンスで最も見事なのは「-45秒」あたりのキレです。
滑らかに動くのは比較的優しいですが、この緩急は神経と筋肉のチェーンがしっかり働かなくてはとても実現できません。
この身体のサイズで、ブレなく止まれるという事は本当に見事に指先までしっかり使いこなしています。
好きこそ物の上手なれ
踊るのが好きだからこその到達点だと思います。