対症療法は根本療法と両立しない

対症療法による即効性、そして根本療法による根治。

これを「両立させる」と謳う施術家は多いです。

これは人を触ればすぐにわかります。「不可能」だと。

対症療法は「痛みの再現と改善」が主な領域です。検査は「どうすれば痛みが再現するのか」の確認となり、施術効果の確認は「同じ検査で痛みが改善しているか否か」です。

アプローチが痛みのある腰であろうと、痛みの無い肩であろうと本質的には同じ「あったはずの痛みを改善させる事」になります。

カラダに何が起こっているのか?

そこは問題ではないのです。

では「根本的に解決をする」為の根本療法とは何か?

「カラダに何が起こっているのか」を確認し「本来のカラダへと整えていく事」になります。

痛みがあろうがなかろうが、自然か否かで判断をします。痛みがあっても自然な動きであれば問題はありません。日にち薬で回復します。

書けば書く程に泥沼化するこの話題ですが、要は「コンセプトが違う」という事なんですね。

両者の両立は不可能です。

関節矯正が根治のツール(必要条件)にはなれど、決定打(十分条件)にはならないのと同じ様に。